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なぜ私たちは「豚革」を使うのか?日本で100%循環できる唯一の自給素材
革の中で「唯一の国産100%」を知っていますか?
「革製品」と聞くと、多くの方はイタリアンレザーなどの高級な牛革を思い浮かべるかもしれません。
しかし、私たちが日常的に手にする革の中で、原料から製造まで100%日本国内で自給できる唯一の革があることをご存じでしょうか?
それが「豚革(ピッグスキン)」です。
牛革の原皮(なめす前の皮)の多くを海外からの輸入に頼っている日本において、豚革は唯一...

【現場のリアル】傷のある革はどこへ行く?原皮商とタンナーから聞いた「B級・C級原皮」の課題
先日、いつもお世話になっているタンナー(鞣し業者)さんと原皮商(屠殺場などから生の皮を仕入れて供給する業者)の方々と直接お話しする機会がありました。
そこでテーマになったのが、長年業界が抱え続けている「B級、C級の原皮をどう活用するか」という深い課題です。
私たちが普段目にする革製品は、傷が少なく均一で美しい「A級品」の革が多く使われています。
しかし、元々は生き物だったもの。生きていた頃...

【皮革の歴史】SDGsより数千年も昔から。人類が「命の副産物」を愛用し続ける本質的な理由
「サステナブル(持続可能)」や「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」という言葉が当たり前になった現代。アパレル業界でも環境に配慮した新素材が次々と生まれています。
しかし、私たちが日常で使っている「革(レザー)」こそが、実は人類の歴史上、最も古くから存在するアップサイクル(副産物の再利用)であることをご存知でしょうか。
人間が狩猟を始めた数万年前から、革は「命を無駄にせず使い切るための知...

海外産の革に頼るサステナビリティって?なぜ今、日本の原皮を使わなければならないのか
いま、世の中では「サステナブル」や「エシカル」という言葉が溢れています。 革製品の世界でも、「環境に優しい」「持続可能」と謳うプロダクトが増えました。
しかし、その多くが海外から輸入した革や原皮に頼っているという現実を、どれだけの人が知っているでしょうか。
海外から海を越えて長距離輸送され、どこの誰がどう育てたのかも分からない革を使いながら「サステナブル」と謳う。 その一方で、日本国内で食...

傷も、技術も、すべては命を使い切るために。enrioが考える「革の個性に寄り添うものづくり」
革製品には、素朴な風合いを活かした「染料仕上げ(ヌメ革など)」もあれば、表面を綺麗に整える「顔料仕上げ」や「型押し」など、さまざまな製法があります。
「ヌメ革こそが至高」という声を聞くこともありますが、私たちはどの製法にも、それぞれの素晴らしい役割と価値があると考えています。
今回は、私たちが命の恵みである「豚革」と向き合う中で感じる、製法と革の個性についてお話しします。
「使えない」...

【enrioの思想】「地産地消」って、食べ物だけの言葉だと思っていませんか?
みなさんは「地産地消」という言葉を聞くと、何を思い浮かべますか? きっと、採れたての新鮮な野菜や、地元のブランド肉など、「食品」をイメージする方がほとんどだと思います。実際、私自身もそう感じていました。 でも、ふと思ったんです。 「どうして服やカバンなどの『身につけるもの』には、地産地消って言葉がないんだろう?」と。
【身に付けるものの地産地消が消えた日本】
いま、日本のものづくり(製造業...

「皮の暴落に困っていない大手食肉販売会社」と「1枚2円のリアル」。その矛盾の裏にある業界の構造とは?
こんにちは、enrioのケンです。
私たちがよく発信している「原皮(げんぴ)の取引価格がたったの2円」というお話。命をいただいた後の大切な副産物が、それほどまでに価値を失っているという日本の畜産・レザー業界のリアルな現状です。
先日、業界でも超大手の食肉販売会社の方とディスカッションをする機会がありました。その際、私が「豚皮の暴落、本当に深刻ですよね」と切り出すと、意外な答えが返ってきたん...

【日本の真実】「日本製」のアパレルは、わずか1.1%という現実。その先にある、enrioの挑戦。
みなさんは、いま日本で流通している洋服のうち、「日本製(国内縫製)」のものがどれくらいあるかご存知ですか? 実は、わずか「1.1%」しかありません。 しかも、これは海外から輸入した糸や生地を、日本で縫っただけのものも含めての数字です。もし「日本の原材料を使い、日本の糸で織り、日本で縫った服」となれば、おそらく0.01%にも満たない、天文学的な数字になります。 世の中の「Made in Ja...

【家業のハナシ】「なんで川口なの?」100年前の浅草橋から始まった、うちの会社のリアルな歴史。
いつもブランドを応援していただき、ありがとうございます。 enrioです。
POPUPや展示会に立っていると、お客様からよく「なんで川口でレザーブランドなんですか?」と聞かれます。
「地元の川口を愛しているから」とか、そういうおしゃれで綺麗事な理由を期待されることが多いのですが(笑)、ぶっちゃけた回答を言います。
「そこに、うちの会社(工房)があるからです。」
身も蓋もなくて申し訳ないのです...