こんにちは、enrio(エンリオ)です。
先日公開したenrioの公式PV動画はご覧いただけましたでしょうか? 動画の中では、職人の手元と一緒に、たくさんの古い機械や道具が登場しています。
実はenrioの製品は、昭和2年の創業から続く歴史を受け継いだ工房で、何十年も大切に使われ続けている「道具たち」の手を借りて作られています。
今回は、動画にも映っている私たちのものづくりになくてはならない「頼れる相棒たち」を、工程に沿って少しだけご紹介します。
① 寸分の狂いもなく型を抜く「裁断機」と、美しく仕立てるための「漉き(すき)機」
まず、1枚の大きな革から製品のパーツを切り出すのが「裁断機」です。 動画の中でも、製品の形をした金型を革の上に配置し、上からプレスしてガチャンと綺麗に型を抜くシーンが映っています。
そして、抜いた革のままだと厚みがあって綺麗な製品に仕上がらないため、革の端を1ミリ以下の単位で薄く削る「漉き(すき)機」という専門の機械に通します。 この「漉き」の精度が、財布を開いたときの美しさや、ポケットに入れたときのスマートさに直結するため、職人の長年の経験と手の感覚が試される重要な工程です。


② 何万回、何十万回と歴史を縫い上げてきた「ミシン」
パーツが揃ったら、次はいよいよ組み立てです。enrioの製品の特徴でもある、美しく等間隔に並んだステッチ。それを生み出しているのが、工房で毎日タフに動き続けている革専用のミシンです。
現代にはもっと新しくて便利なデジタルミシンもありますが、革の厚みやその日の湿度、絶妙なカーブに合わせて「手の感覚」で糸の締まり具合をコントロールできるのは、やはりこの昔ながらのミシンです。
職人が体の一部のように扱い、定期的に油を差し、メンテナンスを繰り返しながら何年もの時間を共に歩んできました。

③ 職人の手先を支える「手仕事の道具たち」
機械だけではありません。enrioの細やかな仕立ての要所要所を支えているのは、職人が手になじむまで使い込んできた革包丁やヘラ、ハンマーといった「手仕事の道具たち」です。
パーツの端を微調整してカットしたり、革を織り込んでノリを定着させたり……。動画の中でも、職人のバンドエイドが貼られた指先が映っていましたが、まさにあの繊細な手仕事を支えてくれているのが、これらの年季の入った愛着のある工具たちです。

④ ブランドの魂を吹き込む「箔押し・刻印機」
最後に、動画の中で「 enrio 」のロゴが革にじわっと焼き付けられるシーン。 あの刻印を押している機械も、ずっしりと重みのある年季の入ったものです。
コンセントを入れ、熱がしっかりと伝わるのを待ってから、職人がレバーを手動でぐっと引き下げて刻印を施します。 力加減や熱をかける秒数がほんの少しズレるだけで、ロゴの出方は変わってしまいます。製品にブランドとしての「命」を吹き込む最後の瞬間だからこそ、一番神経を使う道具です。

中途半端なものは作れない、道具への敬意
新しい機械をどんどん導入していく時代だからこそ、私たちは受け継いできた道具や、自分たちで大切に育ててきた工具をとても大切にしています。
なぜなら、「良い道具をメンテナンスしながら大切に使い続けること」もまた、私たちが目指すサステナブルなものづくりの姿勢そのものだからです。
そんな愛着のある道具たちに恥じないよう、今日も工房では職人が一つひとつ、妥協のない丁寧な仕立てを続けています。
次にenrioの製品を手に取っていただくときは、ぜひ「あの工房の、あの道具たちで作られたんだな」と、その背景にある物語も一緒に感じていただけたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

