海外産の革に頼るサステナビリティって?なぜ今、日本の原皮を使わなければならないのか

海外産の革に頼るサステナビリティって?なぜ今、日本の原皮を使わなければならないのか

いま、世の中では「サステナブル」や「エシカル」という言葉が溢れています。 革製品の世界でも、「環境に優しい」「持続可能」と謳うプロダクトが増えました。 しかし、その多くが海外から輸入した革や原皮に頼っているという現実を、どれだけの人が知っているでしょうか。 海外から海を越えて長距離輸送され、どこの誰がどう育てたのかも分からない革を使いながら「サステナブル」と謳う。 その一方で、日本国内で食...
傷も、技術も、すべては命を使い切るために。enrioが考える「革の個性に寄り添うものづくり」

傷も、技術も、すべては命を使い切るために。enrioが考える「革の個性に寄り添うものづくり」

革製品には、素朴な風合いを活かした「染料仕上げ(ヌメ革など)」もあれば、表面を綺麗に整える「顔料仕上げ」や「型押し」など、さまざまな製法があります。 「ヌメ革こそが至高」という声を聞くこともありますが、私たちはどの製法にも、それぞれの素晴らしい役割と価値があると考えています。 今回は、私たちが命の恵みである「豚革」と向き合う中で感じる、製法と革の個性についてお話しします。 「使えない」...
【enrioの思想】「地産地消」って、食べ物だけの言葉だと思っていませんか?

【enrioの思想】「地産地消」って、食べ物だけの言葉だと思っていませんか?

みなさんは「地産地消」という言葉を聞くと、何を思い浮かべますか? きっと、採れたての新鮮な野菜や、地元のブランド肉など、「食品」をイメージする方がほとんどだと思います。実際、私自身もそう感じていました。 でも、ふと思ったんです。 「どうして服やカバンなどの『身につけるもの』には、地産地消って言葉がないんだろう?」と。 【身に付けるものの地産地消が消えた日本】 いま、日本のものづくり(製造業...
「皮の暴落に困っていない大手食肉販売会社」と「1枚2円のリアル」。その矛盾の裏にある業界の構造とは?

「皮の暴落に困っていない大手食肉販売会社」と「1枚2円のリアル」。その矛盾の裏にある業界の構造とは?

こんにちは、enrioのケンです。 私たちがよく発信している「原皮(げんぴ)の取引価格がたったの2円」というお話。命をいただいた後の大切な副産物が、それほどまでに価値を失っているという日本の畜産・レザー業界のリアルな現状です。 先日、業界でも超大手の食肉販売会社の方とディスカッションをする機会がありました。その際、私が「豚皮の暴落、本当に深刻ですよね」と切り出すと、意外な答えが返ってきたん...
【日本の真実】「日本製」のアパレルは、わずか1.1%という現実。その先にある、enrioの挑戦。

【日本の真実】「日本製」のアパレルは、わずか1.1%という現実。その先にある、enrioの挑戦。

みなさんは、いま日本で流通している洋服のうち、「日本製(国内縫製)」のものがどれくらいあるかご存知ですか? 実は、わずか「1.1%」しかありません。 しかも、これは海外から輸入した糸や生地を、日本で縫っただけのものも含めての数字です。もし「日本の原材料を使い、日本の糸で織り、日本で縫った服」となれば、おそらく0.01%にも満たない、天文学的な数字になります。 世の中の「Made in Ja...
【家業のハナシ】「なんで川口なの?」100年前の浅草橋から始まった、うちの会社のリアルな歴史。

【家業のハナシ】「なんで川口なの?」100年前の浅草橋から始まった、うちの会社のリアルな歴史。

いつもブランドを応援していただき、ありがとうございます。 enrioです。 POPUPや展示会に立っていると、お客様からよく「なんで川口でレザーブランドなんですか?」と聞かれます。 「地元の川口を愛しているから」とか、そういうおしゃれで綺麗事な理由を期待されることが多いのですが(笑)、ぶっちゃけた回答を言います。 「そこに、うちの会社(工房)があるからです。」 身も蓋もなくて申し訳ないのです...
「革といえば牛」と思ってない?私が、あえて「豚革」に惚れ込んだ理由。

「革といえば牛」と思ってない?私が、あえて「豚革」に惚れ込んだ理由。

前回は、地元・埼玉でも知名度ゼロ(笑)な「彩の国黒豚」への愛を熱く語らせてもらいました。 今回は、その最高のお肉をいただいた後に残る「皮(ピッグスキン)」についてのお話です。 突然ですが、皆さんにちょっと意地悪な質問をさせてください。 「革製品を買うなら、やっぱり牛革が一番でしょ?」って、どこかで思っていませんか?(分かります、普通はそうなりますよね。笑) でも、「いやいや、豚革のポテン...
美味しいだけじゃない。埼玉の至宝「彩の国黒豚」のストーリーと、私たちが受け取る命のバトン。

美味しいだけじゃない。埼玉の至宝「彩の国黒豚」のストーリーと、私たちが受け取る命のバトン。

「皆さんは、埼玉県が誇る最高峰のブランド豚『彩の国黒豚』をご存知ですか?」 ……なんて偉そうに切り出しましたが、正直に告白します。 「埼玉に住んでるけど、聞いたこともないよ!」という方が大半ではないでしょうか(笑)。 実はこれ、仕方のないことなんです。 何を隠そう、私は前職で10年ほど食肉業界に身を置いていて、実際にこのお肉を扱っていたから知っているだけで、もしその経験がなければ、私も絶対...
【工房の裏側】enrioのものづくりを支える、愛着のある「道具たち」の話。

【工房の裏側】enrioのものづくりを支える、愛着のある「道具たち」の話。

こんにちは、enrio(エンリオ)です。先日公開したenrioの公式PV動画はご覧いただけましたでしょうか? 動画の中では、職人の手元と一緒に、たくさんの古い機械や道具が登場しています。 実はenrioの製品は、昭和2年の創業から続く歴史を受け継いだ工房で、何十年も大切に使われ続けている「道具たち」の手を借りて作られています。 今回は、動画にも映っている私たちのものづくりになくてはならない...