
革製品には、素朴な風合いを活かした「染料仕上げ(ヌメ革など)」もあれば、表面を綺麗に整える「顔料仕上げ」や「型押し」など、さまざまな製法があります。
「ヌメ革こそが至高」という声を聞くこともありますが、私たちはどの製法にも、それぞれの素晴らしい役割と価値があると考えています。
今回は、私たちが命の恵みである「豚革」と向き合う中で感じる、製法と革の個性についてお話しします。
「使えない」で終わらせない、職人の知恵と技術

原皮には一頭一頭のドラマがあり、元気に育った分だけ表面に傷やシワが残ることも当然あります。
もし「綺麗な傷のない部分」しか使わないとしたらどうでしょうか。せっかくいただいた命の多くが、製品になれず捨てられてしまうことになります。
そこで活きるのが、顔料仕上げや型押しといった技術です。 (他にも銀スリだったり様々な技術があります)傷があるからと諦めるのではなく、人の知恵と確かな製法によって美しく仕上げ、日常で長く快適に使える革へと生まれ変わらせる。これこそが、命を余すことなく使い切る、立派な「アップサイクル」の形です。
どんな表情も、命を活かすプロセス

一方で、素材そのままの表情や、使い込むほどに変化していくエイジング(経年変化)を楽しめるのも革の大きな魅力です。
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素材の素顔や変化を楽しむ製法
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技術によって美しさと耐久性を与える製法
アプローチは違っても、根本にある想いは同じです。 それは、「いただいた命の副産物を、決して無駄にせず価値に変える」ということ。
あなたの手元に届く、一期一会のストーリー
綺麗なエイジングを見せるアイテムもあれば、技術によって洗練された表情を持つアイテムもあります。
どれもが「命を無駄なく活かす」という巡りの中で、職人の手によって大切に仕立てられたものです。
均一さも、個体差も、すべては命を最後まで使い切るための愛おしいプロセス。 手元にある革製品の背景にある「素材のストーリー」と「職人の知恵」を感じながら、長く大切に使っていただけたら何よりです。

