皆様
いつもenrioのブログをお読みいただき、誠にありがとうございます。
本日は、enrioが展開する2つのシリーズのうち、「tradition(伝統)」シリーズについて、その魅力をご紹介させていただきます。
「tradition」シリーズでは、日本の伝統色である藍と墨で染め上げた革を使用いたしました。これらの色で革を染めることは非常に困難で、熟練の職人による手作業での染色を行っています。
革は生地と異なり、色が浸透しにくいため、染色には多くの時間と手間がかかります。生地であれば一日で完了する工程も、革の場合は一ヶ月近くを要します。染料を塗布し、革を乾燥させるという工程を何度も繰り返す、根気のいる作業です。
さらに、藍や墨の粒子が大きいため、染め上がりは生地のように均一にはならず、どうしても色ムラが生じてしまいます。しかし私たちは、この色ムラこそが「tradition」シリーズの魅力だと捉えました。一つとして同じ染まり方のない、世界に一つだけの製品が生まれるのです。
製品ひとつひとつが異なる表情を持つ。これこそが「tradition」シリーズ最大の魅力であり、特徴です。
自分だけの顔を持った財布や革小物は、格別な愛着が湧くものです。丁寧に使い込むことで、革ならではのエイジングもお楽しみいただけます。ぜひ、「tradition」シリーズの製品をお手に取っていただければ幸いです。