革素材について

天然皮革の特性としては、キズ・シワ・血筋・色ムラ・黒点・毛穴など原料となる動物が元々持っていたものがそのまま残っています。私たちはその生きた証をあえてそのまま残るナチュラルな風合いの仕上げにしています。

天然素材ゆえに同じものは存在せず、1点1点異なるオンリーワンの素材です。

色の個体差や質感もそれぞれ異なる場合がございます。同じ1枚の革でも個体、部位によって繊維の密度や厚さが違うために染色すると色ムラが発生することがございます。

また、動物の性別や生活環境により質感も変わります。同じ個体でも部位によっても違いがあります。お腹周りの革はシワが粗くなったりします。

革は生きた証がそのまま現れています。1つ1つがオンリーワンでその違った個性を楽しんでいただけますと幸いです。

キズ

黒点

血筋

シワ

色ムラ

 

色落ち・色移行について

革の風合いを大事にした染料仕上げのため、摩擦や水濡れ、長時間の接触などによって色落ち・色移行する場合があります。雨天時のご使用や、薄い色の衣類を着用される際は特にご注意ください。

保管の際は色移行を防ぐため、他の物と密着させたり、重ねたりしないようにご注意ください。

 

水濡れについて

水分が付着した場合は、シミや変色・色落ち、水ぶくれや形崩れの恐れがあるので、乾いた布で早めに水分を拭き取ってください。

防水スプレーを事前にかけておくことで、上記を軽減できます。また水性の汚れを軽減可能です。

 

経年変化について

「ヌメ革」というタンニン鞣しで仕立てられた革は、経年変化によって色合いが濃くなったり、艶が出たりします。

日光や照明に長時間当たると変色・退色することがありますのでご注意ください。

 

tradition 牛革(墨・藍)

墨染と藍染の牛革は色のムラ感が強いです。これは墨と藍の粒子が大きく、革の繊維に完全には入り込まないのが起因します。これが絶妙なムラ感を出し、製品にした時に唯一無二の作品に仕上がります。

染め方の工程上、藍染の革は柔らかな仕上がりになっております。一方墨染の革は少し硬めな仕上がりになってます。

 

Flying pig 豚革(彩の国黒豚)

flying pigシリーズに使用されている「彩の国黒豚」の革は植物タンニンで鞣し、染料で仕上げています。余計な加工をいっさい施さず、自然な風合いをそのまま残しています。そのため、キズやシワ、ムラが残っている場合がございますが、それらの表情が革ならではの個性として大きな魅力だと思います。

原料となる黒豚は脂肪が一般の豚より多いため、革にも多量の脂を含んでおります。そのため使い込むとツヤが出てきます。また、擦れたり、引っ掻くと白い線が革に出てきます。これは脂を含んでいるために出るもので、ブラッシングすることにより馴染んできます。